「つくる未来をかえる力」で
今、そして将来の姿を魅せる
人とロボットの共存を提案
今年創業100周年を迎えた安川電機は、前回より20小間多い過去最大の120小間を使い最新のロボット群を展示する。技術・製品・ブランド力と、同社の総力を挙げて臨む。
「『つくる未来をかえる力』Beyond Your Imagination(ビヨンド・ユア・イマジネーション)」をメーンテーマに、4つの展示ゾーンを構成する。第1のAゾーンは「100年で積み重ねた『つくる未来をかえる力』」。主に自動車生産現場で活躍するアーク・スポット溶接や組み立て、塗装など生産性向上に貢献する最新機種を展示し、同社の今の姿をみせる。
次いで第2のBゾーンは「新たな一歩の『つくる未来をかえる力』」と称して人とロボットの共存や協働作業、アシストをメーンに据える。
同社が考えるIoT(モノのインターネット)や第4次産業革命と言われる「インダストリー4.0」時代を見据えて開発したコンセプトの一つ「モートマン・マイコックピット」も初披露する。これはオフィスにいながらロボットの稼働状況や異常を知り、スマートフォンをはじめとした小型携帯情報端末を通じて双方向で情報共有する新しい管理・操作形態。予知保全や生産を遠隔地から管理したり、操作したりすることで、今まで以上にロボットとの関わりを密にする新たなツールだ。ほかにも新発売する新小形ロボットもこのゾーンを通じて発表する。
最新の安川ワールドを堪能
一方、第3のCゾーン「安川電機の豊富な『つくる未来をかえる力』」では、既存商品を使った豊富なアプリケーションをふんだんに見せる。ロボットを使うことでどれだけ効率化が図れるのか、またさまざまな分野への応用が期待できるかを示すことで用途拡大を訴える。
そして最後の第4のDゾーンが「『つくる未来をかえる力』を共に発揮してくださるパートナー紹介」として、システムインテグレーター8社と共同展示を実施。食品搬送や超音波カッターなど、実際に現場で利用されているシーンを目にすることで、ロボットの可能性を納得してもらう。
ブース内では日本語で40分程度のツアーを実施予定で、最新の安川ワールドを存分に堪能できるブースとなっている。(※英語、中国語、韓国語は通訳で対応)
特別インタビュー
―過去最大の120小間の出展です。
「前回より20小間拡大しましたが、同じソリューションは出展していません。内容を一新しました。今までは自動車や電機などヘビーユーザーが対象でしたが、今回はロボットに深い知識がない方にも用途を理解頂けるような内容も多く展示しています。ロボットを普及させるためには何が必要なのかを日々考えています。高機能化も大事ですが、ユーザーの方々にとって使い方が難しければ、普及するものもしなくなります。我々は安川電機の、そしてロボットのファンを増やしたいのです」
―話題のバイオメディカル向けベンチワーク自動化ロボットも出展しています。
「バイオ向けはイージー・トゥ・ユース(使いやすい)をキーワードに置いています。ロボット操作知識がなくても簡単なPC操作でプログラム出来るように提案しています。
―目指す将来像は。
「ロボット導入が進んでいない業界、例えば食品や医療品、中小企業などでは、ロボットを導入して自動化すれば、作業者を悪環境作業や単純作業から解放できます。先日も冷蔵環境での食品搬送ラインの自動化に取り組みました。急速冷凍した食品をつかんで運ぶのですが、機械部品と違って形や流れる位置が違うので苦労しました」
―創業100周年を迎えました。
「本社ロボット村に『安川電機みらい館』を開設しました。子どもたちにはここに来て、直接ロボットを見て、触れてもらって、将来エンジニアになってもらいたい。ロボットのそして安川のファンを増やしたいですね」
【企業データ】
- [連絡先]
- (担当部署)
ロボット事業部 グローバルマーケティング部
TEL :093-645-7703
日刊工業新聞社 企画部
(オンライン編集チーム)