[ ICT ]
(2016/10/3 05:00)
パナソニックは電力線や同軸ケーブルを通信に活用するHD―PLC(電力線搬送通信)技術で、通信速度を最大4倍まで拡張する技術を開発して、ライセンス提供を始めた。1秒当たりの通信可能速度は最大で毎秒1ギガビット(ギガは10億)。フルハイビジョンの16倍の解像度を持つ8K映像も伝送できる。監視カメラや社会インフラなどへの利用を見込んでいる。
通信距離も拡張でき、ワンチップで5段階までモードを切り替えられる。LSI(大規模集積回路)メーカーへの提案を進める。
IPコア「HD―PLCクアトロコア」の標準モードは通信速度が同240メガビット(メガは100万)で、宅外配線ケーブルを使った場合の通信距離は500メートル程度。ここから2倍、4倍と通信速度を拡張できる。また2分の1、4分の1モードでは、通信距離をそれぞれ1・5倍、2倍に伸ばせる。
荒巻道昌PLC事業推進室長は「社会インフラを支える技術として安全性やコスト、利便性を向上できる」とアピールした。
(2016/10/3 05:00)
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