[ 政治・経済 ]
(2017/1/30 18:00)
安倍晋三首相は、米国車の日本市場での販売不振には理由があると述べ、米国車が売れない政策を取っているという誤解があるなら、2月10日に予定されている日米首脳会談で トランプ大統領に説明していく考えを示した。
参院予算委員会で 大塚耕平氏(民進)に答弁した。安倍首相は、日本市場で欧州車に比べて米国車のシェアが低いことに関連して、「ディーラーもないし、東京モーターショーにも出ていないし、テレビや新聞でも広告もしていないのでは売れない」、「右ハンドルにして努力している国のメーカーもある」などと何回も米側に伝えてきたと説明した上で、今後も「誤解があるのであれば伝えていくのは当然のこと」と述べた。
世耕弘成経産相は、トランプ大統領が日本の自動車貿易が「不公平だ」と発言したことについて、「例え話」であり「データに基づいた話ではないだろう」と指摘。日米自動車交渉が妥結した1995年と現在の日本市場でのシェアを比較すると、欧州車が2.6%から5.4%に増えた一方、米国車は1.4%から0.3%に減少したことに触れ、「これは一種競争の結果」と述べた。
トランプ大統領は23日、ホワイトハウスで実業家と会談した際に、自動車貿易の不均衡をめぐり、「もし例えば、われわれが日本に自動車を売り、日本がそれを不可能とする行動に出ながら、それでも米市場にやってきて大量に車を売りつけるなら、それについて話し合わなければならない。不公平だ、不公平だ」と述べた。(ブルームバーグ)
安倍首相がトヨタ社長と会談へ、2月3日で調整
安倍晋三首相がトヨタ自動車の豊田章男社長と2月3日に東京都内で会談する方向で調整に入ったことが30日、分かった。(時事)
(2017/1/30 18:00)