【電子版】安倍首相、トヨタ社長と会談 北米の自動車生産など協議

• 

安倍晋三首相は３日夜、トヨタ自動車の豊田章男社長と都内ホテル内の日本料理店で会食した。菅義偉官房長官も同席、米国の貿易政策の転換に対応するため、北米での自動車生産計画や対米輸出などについて意見交換したとみられる。 

会食時間は約２時間。会食後、首相と官房長官は足早にホテルを後にした。豊田社長は記者団の囲み取材に応じたが、「日頃のお礼と足元の状況を意見交換した」と述べるにとどまった。 

安倍首相は２月１０日に米トランプ大統領とワシントンで会談する方向で最終調整を行っている。トランプ氏は日本の自動車市場が不公正だとの発言を行っているほか、日米貿易不均衡の大きさにも言及している。 

このため、日米通商問題が日米首脳会談での大きなテーマとなる見通しで、「標的」とされているトヨタ自動車トップと事前に協議することで打開策を探った模様だ。