ヤマト運輸とＤｅＮＡ、次世代配送を実証−きょう開始、自動運転も活用へ

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  実験で使う電気自動車

ヤマト運輸とディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ）は１６日、宅配便の利用者が望む時間と場所で荷物を受け取る新サービスの実証実験を神奈川県藤沢市内の一部で１７日から始めると発表した。期間は約１年。当初は有人運転の車両を使うが、２０１８年からは自動運転車両を一部で活用する。先端技術により、ドライバー不足や再配達による負担増などの課題に対応する。

１６日に藤沢市内で開いた会見では神奈川県の黒岩祐治知事が「人手不足などで宅配便のサービス維持が不安視される中、こうした実験はタイムリーで重要。自動運転など先端技術を実験で磨き上げて諸課題を解決してほしい」と期待を寄せた。

宅配便の荷物を指示した時間と場所で受け取る「ロボネコデリバリー」と、地元商店の商品をネット上で購入し、商品を車両から受け取る「ロボネコストア」の二つのサービスを実験する。両社が共同で行う自動運転社会を見据えた次世代物流サービスプロジェクト「ロボネコヤマト」の一環となる。

新サービスの配送には車内に保管ボックスを備えた専用の電気自動車（ＥＶ）を使う。当初は自動運転に対応していない日産製の車両を改造した３台を利用。稼働状況で順次台数を増やしていく。