[ 機械 ]
(2017/4/21 17:30)
(ブルームバーグ)米ゼネラル・エレクトリック(GE)は昨年、3Dプリンター関連2社の買収で10億ドル(約1090億円)余りを投じ、同市場を揺るがした。だが、これは始まりにすぎないのかもしれない。
GEで3Dプリンティングを担当するデービッド・ジョイス副会長は取材に応じ、急成長している同事業の拡大に向けて新たな買収を検討していると明らかにした。3D技術はGEが進める製造の近代化や生産性の向上、鉄道から医療スキャナー、ジェットエンジンなど全ての製造方法を見直す取り組みの中心的要素であり、新たな製品ラインになりつつある。
ジョイス副会長は複雑な部品の印刷能力に関し、「私が製造業で37年見てきた中で最も破壊力のあるイノベーションの一つだ」と評価。GEアビエーションの最高経営責任者(CEO)を兼ねるジョイス氏は、ジェットエンジンに3Dで印刷した部品を取り入れるなど社内で先頭に立って3D技術の採用を進めている。「製造業はルネサンスを経験しつつある」と話す。
ジョイス氏は、GEが買収も含めて3Dプリンティング事業を拡大すると表明。買収対象となる候補には言及しなかった。3D技術への投資家の関心は高まっており、ストラタシスの株価は19日終値ベースで年初来45%上昇、3Dシステムズ株は同期間で15%値上がりしている。
GEは昨年、10億ドル超を投じて欧州の3Dプリンターメーカーのアーカム、コンセプト・レーザー両社の過半数株式を取得した。
原題: GE Keeps Its Checkbook Handy After All-in Bet on 3-D Printing(抜粋)
(2017/4/21 17:30)