- トップ
- 科学技術・大学ニュース
- 記事詳細
[ 科学技術・大学 ]
(2017/5/22 05:00)
腸内細菌のバランスである「腸内フローラ」。「善玉菌」と「悪玉菌」、そして「日和見菌」のバランスが大事だとされており、これが崩れると、細菌たちが生存競争のために毒性物質を放出するなど、下痢や便秘が起きやすくなるなど、体調に影響する。
九州大学の川畑俊一郎主幹教授らは、遺伝子操作によって「ショウジョウバエ」の腸内免疫力を低下させ腸内フローラのバランスを意図的に崩す実験をしてみた。このときハエの腸内で増えた菌を健常な別のハエに経口摂取で感染させてみると、「2カ月の寿命が約1カ月に半減した」と驚く。生命維持に重要な菌が減ったためとみられる。ハエは汚く、雑菌に強そうなイメージが覆された。「ハエの研究はほ乳類やヒトにも応用できる」という。ハエのおかげで人間のおなかの調子が整うかもしれない。
(2017/5/22 05:00)
関連リンク
科学技術・大学のニュース一覧
- みらい創造機構、東工大関連VB5社に2億円出資 先端テーマの事業化支援(17/05/22)
- マウス脳にヒトiPS移植 東大が成熟した神経細胞の作製に成功(17/05/22)
- 裏読み科学技術(35)掘り起こせ古き日本固有技術(17/05/22)
- 気象研、台風強度の予測精度を3割向上−米国手法を改良(17/05/22)
- 発掘!イグ・ノーベル賞(18)九州大学−ハエの腸内フローラ、壊すと寿命半減(17/05/22)
- 富士通研、業務アプリを容易に修正−機能ごと分割・可視化(17/05/22)
- 原子力機構、欧2機関と「高温ガス炉」技術で協力(17/05/22)
- 東京医科歯科大、「悪玉」に変化する元の細胞を発見(17/05/22)
- 経営ひと言/新潟大学・野中敏教授「県内企業知って」(17/05/22)