中国政府、化石燃料車工場建設で規制強化

【北京＝ロイターＥＳ・時事】中国国家発展改革委員会（ＮＤＲＣ）は、化石燃料を使う従来型の自動車の生産工場建設について、規制を強化すると発表した。

ＮＤＲＣのウェブサイトによると、新工場の建設を希望する自動車メーカーには、過去２年間の設備稼働率が全国平均を上回っていることと、前年時点でエコカーの生産比率が業界平均を上回っていることを要件として課す。営業利益の少なくとも３％を研究開発に投じ、国際競争力のある車を生産することも求める。こうした規制により、赤字経営が何年も続けながら銀行融資で存続している「ゾンビ企業」に市場退場を促す。また、環境への悪影響が少ない電気自動車（ＥＶ）とプラグインハイブリッド車（ＰＨＶ）の秩序ある開発を奨励する。

中国政府はＥＶを自動車業界の国際競争力を高める手段と位置付けるとともに、都市部で深刻化している大気汚染の抑制も図る。