JIMTOF2018の歩き方How to look around the exhibition hall of JIMTOF2018
展示会場では、最先端の工作機械が多数展示されるとともに、機械によってはデモ加工が行われています。まずは、その加工を行うために、何が必要になっているかに注目してみよう。基本的には、図に示すような機械本体と、機械を制御するCNC装置と周辺装置、そして工具とその工具や工作物をしっかり把持する保持装置などが必要です。
この加工により、各種材質の工作物素材から必要な形状・寸法・精度の製品が生み出されます。この際、加工点(加工プロセス)では、切削液(クーラント)が供給され、切りくずが発生し、目には見えないですが切削抵抗・熱・振動が発生しています。これらの加工点(加工プロセス)での現象をより最適な状態にする必要があります。そのため、工作機械メーカでは、機械の構造形態の検討とともに、機械を構成している主要構造要素(コラム・ベッド・主軸頭・テーブルなど)とそれらの結合部、主要構造要素の中で運動する主軸やテーブルを駆動する駆動機構の開発・設計に各種技術を投入しています。
各社がどのような技術を投入しているのか、じっくり観察して欲しい。また、その機械はどのような産業界のための、どのような形状・サイズ・材質の工作物を加工するのに適しているのかなどを見てみるとさらに興味が湧いてくることと思います。と言うわけで、まずは、一台の工作機械をじっくり見ると、他の工作機械を見るポイントが見えてきます。
次に、このような工作機械を中心とした各種展示物を見るには、どのホールに行ったらよいのかを紹介しましょう。工作機械の主なものは、NC旋盤、ターニングセンタ( T C )、マシニングセンタ(MC)、中ぐり盤、ボール盤、研削盤、表面仕上げ機械(ホーニング盤、ラップ盤、ポリッシ盤など)、放電加工機、歯切り盤(ホブ盤などの歯車加工機)、レーザ加工機、超音波加工機、ウォータジェット加工機など各種のものが存在しています。
これらの機械は、東展示棟1階の東1~3ホール、東4~6ホール、東8ホールで展示されています。NC旋盤、TC、MCは全7ホールで展示されています。研削盤は東1、2、3ホールで主として展示されています。また、東1ホールでは、輸入商社による海外の工作機 械、東4ホールでは台湾の工作機械の展示も行われています。
CNC装置やCAD/CAMは、東4、5、6、7ホールで見ることができます。工作機械とのコラボが期待されているロボット関連もこれらのホールで見ることができます。
工作機械関連の機械要素、測定器、工具、周辺機器は、東7ホール、西展示棟1階の西1、2ホールと4階の西3、4ホールで見ることができます。
東7ホールでは、測定機器や試験機器、制御機器が展示されています。西1ホールでは、加工に使われる切削工具を、西2ホールでは、それら工具の保持具(ツールホルダやチャック)、そして、工作物保持具(工作物取付具、チャック)、軸受や転がり案内などの機械要素を見ることができます。また、西3ホールでは、アジアを中心とする海外メーカからの周辺機器などを、西4ホールでは、研削砥石や機械要素としての歯車などを見ることができます。
以上のように、工作機械を中心に見学をしたい学生の皆様は、まず、東1、2、3、4、5、6、8ホールから見ることをお薦めします。
株式会社テクノナカニシ
ツールドインターナショナル株式会社
イスカルジャパン株式会社
株式会社アマダ
イグス株式会社
株式会社ミツトヨ
株式会社長浜製作所
菅機械産業株式会社
株式会社山崎技研
リタール株式会社
共立精機株式会社