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独BMWが炭素繊維を使った電気自動車「i3」は、500万円程度という価格帯もあって、市場に大きなインパクトを与えた。これまで自動車向け炭素繊維といえば、数千万円程度で、生産台数も少ない超高級車向けが中...

環境負荷の低減を背景に自動車の構造材が大きく変わろうとしている。鉄主体から鉄やアルミニウム、樹脂などを適材適所で使う「マルチマテリアル」化の流れだ。その次世代の軽量化素材として注目されるのがチタンやマ...

耐食性に優れ、鉄に比べて比重が3分の1というアルミニウム。鉄に変わる自動車の軽量化素材の一番手として注目を集め、エンジンやホイールなどの自動車部品のほか、フードなどのパネル材でも従来の軟鋼からアルミへ...

より高強度で自動車の軽量化に貢献する―。その決め手となるのが高張力鋼板(ハイテン)だ。一般的な鋼板をより高強度のハイテンに置き換えることで薄肉化し、軽量化する。

自動車の軽量化材料として注目される炭素繊維強化プラスチック(CFRP)。すでに航空機に浸透し、高級スポーツカーにも使われている。ただ量産車への採用となると、生産性やコストの壁が立ちはだ...

コアテクノロジーの新シリーズは、自動車軽量化を進める注目技術を追う。

鉄の表面に発生する鉄さび。赤さびや黒さびなど古くから身近な存在だった。その正体は、鉄が環境中の酸素や水分と酸化還元反応(腐食)した酸化物だ。

世界中に10万種以上が存在するとされるキノコ。食用キノコに毒キノコ、健康面での効用があるキノコなどユニークな特徴を持つものも多い。鳥取大学大学院工学研究科の岡本賢治准教授は、木質バイオマスを分解しエタ...

池や沼に生える日本人になじみの深いハス。ハスは泥水の中から生えるにもかかわらず、泥で汚れないきれいな花を咲かせる。また葉の表面に付いた水は、水玉となって転がり落ちるため、葉がぬれることはない。

物質同士の化学反応を仲介する「触媒」は、石油化学工業や薬剤合成に欠かせない要素だ。効率的な化学反応を起こすためにさまざまな触媒が人工的に作られている。一方、自然界には「天然の触媒」が存在する。

植物や生物の構造をそのまま利用して部品や材料にするバイオテンプレート法。東京工業大学の鎌田香織特任准教授らはこの考え方をもとに、植物や藻類が持つらせん構造を使った微小な金属コイルを開発し実用化しようと...

原始的な生物の一種である「真正粘菌」。外界の状況に合わせてアメーバ状に変幻自在に形を変えて動いている。一見単純に見えるそのメカニズムを活用すると、さまざまな歩行ロボットの開発に生かせることがわかってき...

テントウムシやハムシなどの昆虫は、逆さになったガラスの表面も、雨が降った後のぬれた葉の上でも滑ったり落ちたりすることなく平然と移動する。あらゆる表面に自在に接着して離れる機能が発揮されているからだ。こ...

最適な結合を探索せよ―。あらゆる病気を治そうとする際、まず手にして頼るのが薬だろう。創薬開発は疾患の原因となるたんぱく質を突き止めた上で、その標的となるたんぱく質の機能を制御できる化合物を組み合わせて...

寒冷期に冬眠する動物や葉っぱを落とす木々など寒さを耐え忍ぶ生物は多い。ところが「ザゼンソウ」は氷点下近くの気温の時に、花の部分を20度C以上に発熱して1週間程度温度を保ち受粉する。発熱後の温度を精緻に...

日本は資源が乏しい国。海底に眠る資源開発はそうした現状を変える可能性がある。2013年、高濃度のレアアース(希土類)を含む泥「レアアース泥」が南鳥島付近の海底で発見された。

地球温暖化の原因の一つに挙げられる二酸化炭素(CO2)。排出量の削減・抑制が叫ばれて久しいが、最近では回収して地中や海中に貯留する技術が注目を集めるようになった。だが、CO2を“邪魔者...

QOL(クオリティー・オブ・ライフ)の向上に貢献できる“材料”が注目されている。そうした中、京都大学大学院工学研究科の秋吉一成教授は、たんぱく質や核酸、脂質などのバイオ素材を基盤にした...

長い進化の時間をかけて植物は太陽エネルギーを光合成として効率よく利用する仕組みを身につけた。光合成は光エネルギーを化学エネルギーに変換するが、これを電気エネルギーとして利用するのが太陽光発電。光を効率...

コンテンツは社会にイノベーションを起こしそうな技術を探る「コアテクノロジー」と、新しいビジネスモデルを取り上げる「次世代ビジネス」です。

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