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浅野敏雄会長(旭化成社長)は「基礎原料のナフサ価格が上昇に転じて先安観が払拭(ふつしょく)され、東アジアでエチレン生産設備の定期修理が続いている」と高稼働率の要因を分析...

原料のナフサ価格下落に伴う基礎化学品の在庫受払差損をカバーした。16年3月期はナフサ価格下落による基礎化学品の売値減で2社が減収の見込み。

原料のナフサ価格下落に伴う基礎化学品の在庫受払差損をカバーした。16年3月期はナフサ価格下落による基礎化学品の売値減で2社が減収の見込み。

売上高はナフサ価格下落に伴う石油化学製品の販売価格減で減収の見込み。

16年3月期連結業績予想はナフサ価格の下落に伴う基礎化学品の販売価格減で減収となるが、「メガネレンズ材料と不織布の販売増に加え、基礎化学品部門の構造改革効果がフルに寄与する」(久保雅晴専務執行...

前期に発生したナフサ価格急落に伴う石油化学製品の在庫評価損がなくなるほか、塩化ビニール樹脂や機能化学品の販売増が寄与。... 売上高はナフサ価格急落に伴う石油化学製品の販売価格下落で前期並みとなる。&...

エチレンは原油から得られるナフサの熱分解で生産され、自動車ガソリンタンクに使うポリエチレン樹脂などに使う石油化学製品の基礎原料。

混合油をナフサ、揮発油などに精製して販売する。

日本では原油から精製するナフサ由来のエチレンが一般的だが、豊富で比較的価格が安定する天然ガス由来のものを使うことで大幅なコスト低減を追求する。

だが、シェールガスを使う場合には、従来のナフサ原料のような重い分子量のガスを含まない天然ガス液(NGL)が原料となり、エタンクラッキングという手法を用いる。この手法はナフサをクラッキン...

ただ、(国内化学品の基礎原料であるナフサに比べて)圧倒的に安い北米のシェールガス、中国の石炭由来の化学品生産本格化を控えている。

基礎原料ナフサの先安観で顧客の様子見が続いているが、2014年5月に三菱化学鹿島事業所(茨城県神栖市)のエチレン生産設備1基が停止したことで需給バランスは引き締まっている。... 輸出...

一方、輸出はナフサ価格の下落により競争力が高まったため同44・0%増の4万707トンだった。

ナフサクラッカーの生産能力を43%向上させることで、エチレン86万トン、プロピレン47万トン、混合C4が32万トン、熱分解ガス40万トン生産可能となる。

最大の武器は日本の石化コンビナートが使うナフサ(粗製ガソリン)の約20分の1の価格で調達できるエタンを原料に用いていること。

輸出の大幅増については「円安だけでなく、ナフサ価格の下落で石炭由来原料を使う中国の中小メーカーが苦しくなり、石油由来原料を使う日本メーカーの競争力が増している」と分析した。

安全・安定操業の強化が「ぶれない当社の基幹概念」とする一方で、「ナフサ価格急落など事業環境変化について行くのではなく変化を先読みした戦略が不可欠」と心得る。

エチレン生産設備の定期修理があったほか、ナフサ価格急落による在庫評価損などの影響で石油化学部門が49億円の営業赤字に転落。

コスモは「重油やナフサ、コークスなど原油安になると相対的にマージンが良くなる製品が多い」(同)こともあり、経常益で倍増を見込む。

石油化学でも「ナフサ価格の下落を先取りして製品価格が下がった」(鷺島敏明執行役員)ため、石油・石油化学製品で約500億円の営業損益の悪化を見込む。

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