銅酸化物高温超電導体はすべての超電導体の中で最も高い超電導温度を持つ。... 一般的な超電導体の温度を上げていくと、抵抗がゼロの超電導状態が消滅すると同時に、物質内の超電導電子はなくなる。しかし、銅酸...

理化学研究所と大阪大学、東京大学などの研究グループは、超電導体中の電子対から一つの「もつれ電子対(量子力学的な特殊な相関により、複数の粒子が結合している状態)」を取り出し、空間的に離れ...

物材機構などの研究グループは、現在の金属系超電導体に替えてセラミックスの高温超電導体を磁石材料に採用した。... 安定性に優れる電源と磁場安定化装置なども開発し、世界で初めて高温超電導体によるNMR磁...

細野センター長は液晶パネルや有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレーの駆動に適した材料の提唱や、常識を覆した鉄系超電導体の発見で成果を出している。

その結果、1層の鉄セレンにおいて、超電導の証拠となる超電導ギャップが開いていることを突き止めた。... 原子層の高温超電導体は、わずかな電子量で超電導になる。高温超電導体をデバイスに組み込み、電場で電...

東京大学物性研究所の大谷義近教授らの研究グループは、超電導体を使って、非磁性体の金属や半導体に電流を流すと電流と垂直の方向に電子スピンの流れが発生する現象「スピンホール効果」を測定し、超電導状態におい...

今回、超電導体から形成される磁束を使った量子ビット(超電導磁束量子ビット)と電子スピンを結合させることで、従来技術に比べて量子センサーの感度を10倍近く高められることを示した。... ...

東京大学大学院総合文化研究科の今井良宗助教、前田京剛教授らは、鉄系超電導体の一種である「鉄カルコゲナイド」が超電導状態に変わる温度(臨界温度)を、従来比1・5倍となる23K(K...

日本原子力研究開発機構は、核融合反応の実験炉としてフランスで建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)の主要機器向けに、高性能な超電導体を開発、量産技術を確立した。... 6万8000アン...

三澤助教らは、鉄系超電導体を第一原理計算によって理論解析し、従来はあまり重要だと思われていなかった一様な電荷感受率と呼ばれる、電子密度のゆらぎの増大が超電導の原因であることを見いだした。 &#...

将来のデータセンターやロボット、衛星に搭載できる超高速計算機になりそうだ。 ... 現在のスーパーコンピューターでも太刀打ちできない膨大な計算が可能になれば、「高温超電導体の探索など...

超電導体のナノ構造を利用したテラヘルツ光源は温度上昇が超電導状態を破壊し、光源の出力が低下する課題がある。 ... 超電導テラヘルツ光源は結晶構造が基盤となるため、耐久性や量産性に強...

ジョセフソン電圧標準は、超電導体のジョセフソン効果により発生する高安定な電圧を利用している。この電圧の値は、超電導体の材料や形状に依存せずに一定なので、原理的には誰にでも、国家標準と同じ精度と信頼性が...

【福岡】九州大学は超電導体が磁力の元になるスピン流に対して絶縁体となることを突き止めた。超電導特性を示すニオブ薄膜を銅で覆い、その上に鉄・ニッケル合金の強磁性体を作製して実験した。超電導体を用いたスイ...

東京工業大学フロンティア研究機構の細野秀雄教授と郭建剛博士課程研究員、雷和暢博士課程研究員らは、新しく3種類の鉄系超電導体を発見した。... 新しい超電導の発現機構の解明につながる。 ...

100年以上前に書かれたH・G・ウェルズの小説『透明人間』から、体に巻くだけで透明人間になれる映画『ハリー・ポッター』の“透明マント”まで、自らを透明にするという魔法はたびたびサイエンスフィクション&...

超電導研究に取り組む他の研究者が閲覧すれば同じ失敗を繰り返さずにすみ、研究効率の向上に大きく寄与する。 ... 転移温度が低かったり超電導にならないと科学論文にならず、これまで失敗事...

これは超電導体における「ヒッグス粒子」の性質を解明したことに相当するという。... だが従来、この超電導体の電子対の密度は光では振動させられないと言われてきた。 ... 今回の成果は...

東京大学物性研究所の森初果教授、磯野貴之元特任研究員(現物質・材料研究機構研究員)と上田顕助教らの研究グループは、物材機構の宇治進也超伝導物性ユニット長らと共同で、量子スピン液体状態を...

東京工業大学応用セラミックス研究所の笹川崇男准教授と米フロリダ州立大学との日米研究チームは、100K(絶対温度)前後で電気抵抗がゼロになる銅酸化物の高温超電導体での磁場が起こす状態変化...