[ 金融・商況 ]
(2016/1/29 05:00)
日銀は29日、金融政策決定会合を開き、金融機関が日銀に預けている当座預金の一部につけている金利をマイナス0・1%の金利にする金融政策を決めた。新興国経済の減速で国内の景気の下振れ懸念が高まっているため、追加緩和する。マイナス金利の導入は日銀としては初めてとなる。
日銀は2013年4月に年50兆円の国債を購入する「異次元緩和」を開始、14年10月に年80兆円に買い入れ額を増やした。今回、国債の買い入れを維持しながら、マイナス金利を導入することで、金融機関に融資拡大を後押しする狙いだ。
日銀は異次元緩和開始後、2年程度で物価上昇2%達成を掲げていた。原油安などの影響で達成時期は後ろ倒しになっている。今回の金融政策決定会合で達成時期を16年度後半頃から17年度前半頃に先延ばしした。
(2016/1/29 05:00)