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[ 中小・ベンチャー ]
(2016/11/13 18:00)
Goodsとセームページの2社に優秀賞
日本MITベンチャーフォーラム(東京都千代田区)による第16回ビジネンプランコンテストの最終審査発表会が12日、都内で開かれた。ファイナリストとして6チームがプレゼンに臨み、審査委員会(委員長=各務茂夫東京大学教授)による審査の結果、優秀賞にはGoods(同渋谷区)とセームページ(同千代田区)の2チームが選ばれた。
優秀賞を受賞したセームページは、旅行客が重い荷物を主要駅近くにある提携先の事務所、居酒屋、レストランなど預かってもらって、手ぶらで観光を楽しめるようにするサービス。シェアリングエコノミーの仕組みを使い、ダウンロードした専用アプリの地図上に契約した預け先が表示される。HISとも協業していてその観光案内所も預け先になっている。現在の提携先は都内11店舗、大阪・京都・奈良など関西15店舗だが、年内には都内で100店舗まで拡大する予定。
同じく優秀賞のGoodsは、マーケティングツールの「POILY(ポイリー)」使って、飲食店に特化した経営支援サービスを提供。グルメサイトに掲載された契約飲食店についての口コミ情報を自動集計し、ファクスで店舗に送信。飲食店側が口コミ情報をネットから集計する手間を省く。また、来店したお客様がPOILYのアプリをスマートフォンにダウンロードして、店に対するアンケートに回答してもらったり、再来店したりすると、ギフトに変えられるポイントを与えるサービスもある。
企業賞のエムスクエア・ラボ(静岡県菊川市)は、日本の農業の就業人口が減少する中、農産物の高品質を保ちつつその生産性を向上させるため、農業と工業の連携を支援。農業と工業の従事者とで、意思疎通や協業をスムーズに行うための「共通言語」づくりを行うほか、メーカーと共同でロボットや自動化装置の開発に乗り出している。
3D!(千葉市美浜区)は、歯科医院で患者の歯型の石膏模型の保管に多額の費用がかかっている現状に対し、3Dスキャナーで歯型を高精度に読み取り、その3Dデータをクラウド上で管理するサービスを展開。この秋からは歯並びを治す歯科矯正具として、3Dプリンターを活用した透明なクリアマウスピースの提供も始めた。3D技術を生かした自前の歯科医院も全国主要都市に展開していく計画という。
このほか受賞は逃したものの、「歴史文化で人生に喜びと潤いをもたらす事業」の「かたらんね」(福岡市早良区)と、「音楽による障害児支援事業」の非営利活動法人アジェンダやまがた(山形市)がプレゼンを行った。
受賞チームは以下の通り。
【最優秀賞】該当なし
【優秀賞】
・セームページ:シェアリングエコノミーで実現する手ぶら観光サービス Tebura
・Goods:お客様の再来店と店舗の成長を支援するマーケティングツール「POILY」
【企業賞・マイクロソフト賞】
・Goods:同上
【企業賞・漆間総合法律事務所賞】
・エムスクエア・ラボ:JapanAgriTechで世界を救う事業
・3D!:3D技術で理想の歯科治療を実現する
【日本MITベンチャーフォーラム正会員特別賞】
・3D!:同上
(2016/11/13 18:00)