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[ トピックス ]
(2017/5/4 05:00)
再編の波、乗り越えて
第二次世界大戦後、連合国軍の占領下にあった日本では、財閥解体につながる過度経済力集中排除法によって日本製鉄など巨大企業が分割される一方、戦後の荒廃の中から着実に力を付けた企業が育ってくる。1955年の同法廃止後、60年代に入ると、産業界の競争力強化を狙いに、政府方針の下、大型の合併・買収が始まる。石油危機をきっかけとする不況も合併の動きに拍車をかける。
【新三菱重工業・三菱造船・三菱日本重工業】
当時は戦後最大の合併といわれた三菱三重工(新三菱重工、三菱造船、三菱日本重工)の合併調印式が1963年10月28日に東京・丸の内の新三菱重工本社で行われた。合併調印書に筆で署名する河野文彦三菱日本重工社長(写真左)、藤井深造新三菱重工社長(同中央)、佐藤尚三三菱造船社長。64年6月1日付で「...
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(2017/5/4 05:00)
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