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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/11/16 05:00)
クラリオンは運転状況に合わせてディスプレーに表示される車の周辺映像を自動で切り替える運転支援技術を開発した。走行中のドライバーのハンドル操舵(そうだ)角と連動して画面上の映像が変化し、死角となっている部分を映像で確認しながら走行できる。歩行者や自転車との接触事故防止につながる。完成車メーカーに技術提案し、早期実用化を目指す。
運転支援技術は、車の前後左右に搭載した画素数1メガピクセルの魚眼レンズカメラ4台とカメラが取得したデータと操舵角の信号を統合処理する専用の電子制御ユニット(ECU)などで構成する。ECUに組み込まれたアプリケーションソフトウエアが作動し、操舵角と連動した車の周辺映像を車載ディスプレーに自動で映し出す。
例えば交差点を左折する際などにハンドルを左に切った場合、ディスプレーには走行中の車の左側の状況を中心とした映像が自動でリアルタイムに表示される。運転中に目視では確認しづらい死角となっている部分を映像で確認しやすくなり、歩行者や自転車の巻き込みといった事故の防止に役立つ。
クラリオンは車の全周の俯瞰(ふかん)映像をディスプレーに表示する車載カメラシステム「サラウンドアイ」を実用化しており、同システムをベースに新技術を開発した。今後完成車メーカーへの提案と並行し、ディスプレーに表示する映像の多様化や表示のタイミングなど使いやすさを増し、実用化につなげる。
(2017/11/16 05:00)
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