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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/1/4 11:00)
米電気自動車(EV)メーカーのテスラは3日、「モデル3」の生産ペース目標の達成時期を再度遅らせた。昨年第4四半期の出荷台数も市場予想を下回った。マスク最高経営責任者(CEO)はモデル3が同社の成長をけん引すると期待しているものの、大量生産の実現に手間取っており、同社の株価は下落した。
同社は週5000台生産の達成予想時期を3か月先送りし、6月末とした。10-12月期のモデル3の出荷台数は1550台で、ブルームバーグがまとめたアナリストの市場予想平均(約2900台)に届かなかった。
テスラは組み立てロボットや生産ライン・機器に多額を投資しているにもかかわらず、モデル3の生産ペースを上げられないため、四半期当たりの現金燃焼(フリーキャッシュフローの赤字幅)は10億ドル(約1130億円)を超えている。価格が一層手頃になれば、主流顧客は大挙してEV購入へと向かうとマスクCEOは見込んでおり、ベーシックモデルの価格が3万5000ドルのモデル3がその柱になる。同社は当初、昨年末までに週5000台生産を達成するとしていた。
テスラ株を保有しているARKインベストメント・マネジメントのアナリスト、ターシャ・キーニー氏は電話インタビューで、「テスラは自動化の非常に高い目標を掲げている」とした上で、「それを達成できれば急ペースで生産を加速させられるが、そこに至るまでが難しい」と指摘した。
3日の米株式市場でテスラの終値は1%安の317.25ドル。その後、時間外取引で一時2.7%安を付けた。(ブルームバーグ)
(2018/1/4 11:00)