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[ エレクトロニクス ]
(2018/1/18 05:00)
日東電工が液晶テレビ向け偏光板事業の変革を進めている。偏光板の生産技術供与などで技術料を稼ぐ事業モデルに転換するほか、中国での生産にも踏み切る。液晶テレビの中核部材である偏光板は同社の柱だったが、価格下落が止まらず、先行きは厳しい。そこで製品を売るだけでなく、虎の子の技術を他社に付与したりするなどして着実に利益を得る。(大阪・平岡乾)
【特許を供与】
2017年11月、日東電工は中国杭州市の杭州錦江集団などに偏光板の生産技術を供与する契約を結んだ。期間は最大5年間で、技術料は同150億円になる。また17年春から、偏光板を液晶パネルに高精度に貼り合わせる独自手法の特許も競合他社に供与した。高度な技術を提供し特許料で稼ぐ狙いだ。
さらに生産面では「思い切った決断」(高崎秀雄社長)も行った。中国深セン市に液晶テレビ向け偏光板...
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(2018/1/18 05:00)
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