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[ 建設・住宅・生活 ]
(2018/2/8 19:30)
住友林業は8日、2041年までに高さ350メートルの木造の超高層建築物を実現する「W350計画」を発表した。まずは20年代前半に高さ70メートルの木造建築物の実現を目指す。計画を進める中で、350メートルのビルを建てるための技術やコスト、法制度などのハードルをすべてクリアするのが目標。環境負荷の低減や森林資源の有効活用につながる木造建築物の良さを広く訴求し、新しい市場を創出していく考えだ。
計画始動に先立ち、現在の技術で高さ350メートルの木造建築物を実現する「デザインモデル」をまとめた。場所を東京都心の丸の内エリアに想定。地上70階建てで建築面積6500平方メートルのビルを、内部が純木造の木鋼ハイブリッド構造で建てた場合、総工費は約6000億円になると試算した。
今後は木材をできる限り利用しながら、十分な耐震・耐火性能を持たせるための研究などを進める。17年に資本提携を結んだ熊谷組も高層建築の技術・ノウハウで協力する。
同日、都内で開いた会見で市川晃社長は「日本が木造建築物で世界をリードしていくための新たなチャレンジだ」と意気込みを述べた。
(2018/2/8 19:30)