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(2018/2/20 05:00)
■アクセスランキング・ベスト10(2/5~2/11)
2位 スズキ、EVモーター開発着手 内製化でコスト競争力向上
3位 挑戦する企業/東京海上HD(1)「自身を壊せ」損保王者の革新
4位 ヤマハ発、電動2輪開発を加速 研究開発費に1000億円超
5位 【電子版】中国、“EVのデトロイト”に現実味 テスラ超える世界最大手の無名電池メーカー誕生へ
6位 JXTG、想定外のEV急伸に変革急ぐ 社長「危機感かなり増した」
7位 深層断面/まだやれたのに…下町ボブスレー、五輪に届かず
8位 特許庁、VB特許取得を支援 スーパー早期審査で要件緩和
9位 ファナック、ライフロボティクスを買収-協動ロボットで特許・技術を融合
解説:挑戦する企業/東京海上HD(1)「自身を壊せ」損保王者の革新(2/13)
1892年創業の老舗で米国を代表する優良企業だったはずのゼネラル・エレクトリック(GE)。火力発電の需要減退やデジタル事業への過大な開発投資、保険事業の負の遺産などによって深刻な経営不振に直面している。だが、これは同社に限った話ではない。産業のデジタル化、シェアリングサービスの出現、新興国やベンチャー企業の台頭など経営環境が大きく変化するなか、新しいトレンドにどう追随し、先取りしていくのか。既存の大企業はかじ取りの難しい時代を迎えている。
17年10月に開催されたスタートアップワールドカップ日本予選のイベントに登壇した日本マイクロソフトの平野拓也社長によれば、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏は会長時代、「(ライバルとして)一番怖いのは、睡眠もとらずにただ突っ走ってくる若い人」と言っていたという。
その上で平野社長が厳しい競争に打ち勝つために強調するのが、「つぶされる前に、自分たちでどうやってコンフォートゾーン(居心地のいい場所)を壊せるか」ということ。ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授の提唱した「イノベーションのジレンマ」は、ある分野で成功した企業ならどこでも遭遇する課題だろう。自らのビジネスモデルを、環境の変化を先取りしながら壊しつつイノベーションを次々と生み出す、あるいは取り込んでいく。そうした組織づくりにこそ、企業の将来はかかっている。
(2018/2/20 05:00)