[ ICT ]
(2018/3/23 23:00)
(ブルームバーグ)米アップルは新たな低価格「iPad(アイパッド)」や教育用ソフトウエアを来週発表する準備を進めている。ライバルの米グーグルやマイクロソフトに流れた生徒や教師ら教育関係者をアップル製品に呼び戻すのが狙い。
アップルはシカゴの教育施設で27日開く今年最初の大規模製品イベントで、同社の原点である教育市場に立ち返る。同社が教育関連製品をお披露目するのは、アイパッド向け電子書籍を設計するツールを公表した2012年以降で初めて。本社を置くカリフォルニア州以外の場所でイベントを開催するのもまれなことだ。
事情に詳しい複数の関係者によると、アップルはシカゴのイベントで、教育市場にアピールすることを狙った低価格アイパッドの新モデルのほか、教育現場向けの新たなソフトウエアを披露する予定。計画が非公開であることを理由に、関係者が匿名を条件に語った。アップルはコメントを控えている。
アップル共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏は当初は学校に重点を置いていた。ただ、ここ数年は同社が大衆市場や利益率のより高い製品の方向にかじを切る中、グーグルやマイクロソフトは安価なラップトップやタブレット端末を武器に、教育現場に自社製品を浸透させた。調査会社フロスト・アンド・サリバンによると、昨年の教育技術市場の売上高は世界全体で177億ドル(約1兆8500億円)に上っている。
原題: Apple Will Return to Its Roots With Education Tools and New iPad(抜粋)
(2018/3/23 23:00)