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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/4/4 11:00)
米テスラは生産遅延が続く大衆市場向けのセダン「モデル3」について、この先は生産ペースが加速すると予想。また年内は資本調達の必要はないと表明した。
イーロン・マスク氏率いるテスラは、過去7日間にモデル3を2020台生産。目標としていた2500台に届かなかった。1-3月(第1四半期)の出荷台数は8180台で、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均(約8800台)を下回った。
生産は目標に届かなかったものの、マスク氏は向こう3カ月における生産ペース加速を表明。3日の米株式市場でテスラ株は上昇、一時6.9%高となった。
予想を下回る出荷・生産台数を受けて、マスク氏が目指す電気自動車の大衆化を巡り議論が活発になる可能性はある。流動性に対する懸念の強まりやモデル3を巡る厳しい状況を受け、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは先週、テスラの信用格付けを引き下げた。そうした状況からテスラの社債は売られ、価格は最安値を付けた。
テスラはこの日の発表文で、「当社は1-3月、短期の工場閉鎖や設備更新など生産とサプライチェーンの障害に迅速に対応し、モデル3の週間生産台数を倍増させた」と説明した。
同社はモデル3の生産が4-6月(第2四半期)中に「急速に」増加し、「約3カ月後」には週当たり5000台になると予想した。さらに「テスラは通常の信用枠以外に、株式や社債の発行を通じた資金調達は年内必要としない」と表明した。(ブルームバーグ)
(2018/4/4 11:00)