[ 政治・経済 ]
(2018/4/12 11:00)
メイ英首相は、シリアのアサド政権による化学兵器の使用が疑われる事態への英国としての対応を協議するため、12日午後に臨時閣議を招集する。
トランプ米大統領が11日にシリアへのミサイル攻撃の可能性をツイッターで警告し、マティス国防長官と会談する中で、英国の臨時閣議が開催される。メイ首相は11日に記者団に対し、「シリアの政権に責任があることを全ての兆候が示唆している。どのようにすれば責任がある者たちにその責任を確実に負わせることができるかについて、最も関係の緊密な同盟国と作業を進める。化学兵器の使用継続がまかり通ることはあり得ない」と言明した。
英紙デーリー・テレグラフは複数の英政府当局者からの情報として、メイ首相がアサド政権に対する攻撃を準備するため、ミサイル射程圏内に英軍の潜水艦を移動させるよう命令したと報じた。
首相と閣僚らは、シリアへの国際的な対応に英国がどのような形で参加するかだけでなく、まず議会の承認を求めるかどうか決める必要がある。キャメロン前首相は2013年にシリアでの化学兵器使用を受けて軍事行動の承認を議会に求めたが否決され、当時のオバマ米政権も軍事攻撃を断念した経緯がある。(ブルームバーグ)
(2018/4/12 11:00)