[ 科学技術・大学 ]

水とCO2で発電 大阪市大、バイオ燃料電池開発 ギ酸も生成

(2018/5/24 05:00)

  • 光合成膜固定電極とギ酸脱水素酵素固定電極とで構成される、可視光で作動するバイオ燃料電池(大阪市立大学提供)

大阪市立大学人工光合成研究センターの天尾豊教授らは、水と二酸化炭素(CO2)を原料に太陽光で発電しつつ、ギ酸を生成するバイオ燃料電池を開発した。地球温暖化物質のCO2を有効活用しつつ、水素の貯蔵や化学合成材料になるギ酸を入手できる。

バイオ燃料電池は単細胞の藻類の光合成を利用。発電とCO2削減、ギ酸生成を同時に行えることを示した。従来、CO2削減は発生を抑えたり、分離して地中にためるなどの方法があった。バイオ燃料電池を実用化すればCO2を有効利用しながら削減できる。石油などの化石燃料に頼らずCO2を削減しエネルギーを作る低炭素社会への貢献を図る。

(2018/5/24 05:00)

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