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[ 環境・エネルギー ]
(2018/6/6 05:00)
米国政府がサウジアラビアなど一部の石油輸出国機構(OPEC)加盟国に対し、石油生産を日量100万バレル前後増やすよう働き掛けていると、事情に詳しい関係者が明らかにした。
米国によるこのような要請は異例。米国ではガソリン小売価格が3年余りで最高の水準に上昇し、トランプ大統領はツイッターで公にOPECの政策と原油価格の上昇に不満を述べていた。一方で米国はイランの原油輸出に制裁を再開すると決定した。前回の対イラン制裁では、世界原油市場から日量約100万バレルが失われた。
米国の要請がどのように伝えられたか正確には明らかでない。匿名を条件に語った関係者によると、この要請について一部のアラブ産油国閣僚は先週末にクウェート市で開いた会合で議論し、この議論を受けてOPEC加盟国と非加盟の産油国は「拡大する需要と一部地域の生産減少にタイムリーに対応し、安定した原油供給を万全にする」との声明を発表した。(ブルームバーグ)
(2018/6/6 05:00)