[ ICT ]
(2018/10/8 13:00)
【シリコンバレー=時事】レジに並ばずに自動精算で買い物ができる小売店が、近く日本に登場する。米新興企業スタンダード・コグニションは、日本企業と組んで来年初めに試験店舗をオープンする方針だ。マイケル・サスワル最高執行責任者(COO)は「2020年の東京五輪までに3000店に導入したい」と意気込んでいる。
レジのない自動精算店では、客が商品を棚から取ったり戻したりするのをカメラなどで認識。スマートフォンのアプリを通じ、店外に持ち出された商品だけに課金する。精算待ちの時間を節約でき、店側の省力化にもつながる。
米国では、インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムが今年1月、この仕組みを備えたコンビニ「アマゾン・ゴー」を開店。シアトルとシカゴで計4店舗を展開するが、日本進出の計画は明らかにしていない。
スタンダード・コグニションが9月にサンフランシスコに開設した試験店舗は、コンビニ程度の広さの店内を27台の天井カメラでくまなく監視する。天井や棚に無数のカメラやセンサーを設置するアマゾン・ゴーと比べると軽装備だ。営業時間や入店者を制限して技術を検証したところ、正確さは有人レジとほぼ同じ。個人を特定しない形で購買行動を分析することもできる。
サスワルCOOは、人手不足が深刻化する日本は「最も重要な市場」と指摘。既に小売業の店舗運営を支援するパルタックなど日本企業2社と提携しており、チェーン店を中心に導入を進める考えだ。
Standard Market - powered by Standard Cognition
Autonomous Checkout, Real Time System v0.21(Standard Cognition)
(2018/10/8 13:00)