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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/2/14 10:00)
【パリ・ロイター時事】欧州エアバスはペルシャ湾岸の需要の下方修正に押される形で、世界最大の旅客機「A380」の生産を打ち切りを近く決定する。最新情報は14日の通年決算発表で公表される可能性が高い。複数の業界関係者とアナリストが語った。
予定より早く生産を停止する動きは、エアバス最大の取引先であるドバイのエミレーツ航空が購入見直しを進めているタイミングと一致する。エミレーツ航空は109機の超大型機を有し、発注残は53機に上る。
業界関係者らによると、エミレーツ航空は需要の弱さを理由に超大型機の購入規模を縮小し、小型の機種に重点を移すと予想される。こうした見直しが行われると、エアバスと競合相手の米ボーイングの両社に影響が及ぶ可能性がある。
ロイター通信が最初に伝えた見直し案によると、エアバスはエミレーツ航空が注文の一部を小型の「A350」または「A330」に切り替えるよう取り計らいたい意向にある。その一方、ブリティッシュ・エアウェイズからはA380の駆け込み注文を獲得したい考えとされる。
エアバスとエミレーツ航空はコメントを避けた。
(2019/2/14 10:00)