[ 金融・商況 ]
(2019/2/15 05:00)
【ニューヨーク=時事】米金融最大手JPモルガン・チェースは14日、独自の仮想通貨「JPMコイン」を発行する計画を発表した。米国の銀行では初の試み。企業向けに、高速決済できるサービスを提供する。
JPモルガンに口座を持つ企業は「1コイン=1ドル」の固定レートで仮想通貨の発行を受け、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用して高速で送金し、決済できるようになる。これまで数日かかっていた国際送金も即日決済できるようになる。
米メディアによると数カ月以内に試験運用を開始する。現時点で個人向けに仮想通貨を発行する予定はないという。
JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)は、激しい値動きで投機の対象となっていた仮想通貨ビットコインを「詐欺だ」と批判。ただ、仮想通貨の中核技術であるブロックチェーンを活用した新サービスの開発には積極的な姿勢を示していた。
日本では、三菱UFJ銀行が独自の仮想通貨の発行を目指し、実証実験を行っている。
(2019/2/15 05:00)