[ ICT ]
(2019/4/25 18:00)
【ニューデリー=ロイター時事】インド南部タミルナド州の裁判所は24日、動画配信アプリ「TikTok(ティックトック)」の禁止を求めた先日の判決を撤回した。弁護士2人が明らかにした。同アプリを開発した中国の北京字節跳動科技(バイトダンス・テクノロジー)の追い風になるとみられている。
州裁判所は3日、ポルノを奨励しているとの理由で、ティックトックのダウンロード差し止めを連邦政府に要請した。米アップルやアルファベット傘下のグーグルは先週、情報技術省の指示に従い、アプリストアからティックトックを取り下げた。
しかし弁護士らによると、この日州裁判所はバイトダンスの申し立てを検討した上で、先日の判決を覆したという。情報技術省がアップルとグーグルへの指示を取り下げたかどうかは不明。
調査会社センサー・タワーによると、ティックトックは世界的に利用者の多いアプリの一つで、インドではこれまでに3億人近くにダウンロードされた。
インドのソーシャルメディア業界では、裁判所がプラットフォーム上のコンテンツへの締め付けを徐々に強化するのは法律上不安だとして、ティックトック禁止が懸念されていた。
(2019/4/25 18:00)