[ オピニオン ]
(2019/7/18 05:00)
就職活動ルールの変更に伴って、就活が変わってきそうだ。企業側も学生側も意識の改革が求められてくるのは間違いない。
従来多くの企業は新卒の学生をまとめて採用し、入社後配属を決めた。異動で幅広く部署を経験しながら、昇進し終身雇用する仕組みで採用してきた。今後、ひとつの会社で通用する能力をいくら身につけても、事業モデルそのものが変わると、存在意義が薄れる場合もある。
EYJapan(東京都千代田区)がまとめた「就活ルール変更に関する調査」では、経団連加盟企業の約4割が採用時期の早期化、通年採用、柔軟な働き方を「導入する/したい」と回答。一方、3―5割の学生は採用時期の早期化や通年採用など「時期に縛られない」採用を希望する。
また、企業の30―45%がビジネススキルの習得や海外留学・社会貢献活動などを学生に求め、即戦力かつグローバルな人材を確保しようとする傾向がうかがえる。
欧米では、学生向けインターン(就業機会)が頻繁に行われ、目的はCSR(企業の社会的貢献)から優秀者の囲い込みと多岐にわたる。日本企業も、採用の間口を広げるだけでなく、より多様な人材を採用するため、柔軟に対応していく変革が求められる。
(2019/7/18 05:00)