[ オピニオン ]
(2019/8/6 05:00)
身内に不幸があり、米国に住む日系二世の親戚一同からお悔やみの手紙とともに、香典として国際郵便為替が送られてきた。感謝の念を抱きつつ、為替を換金しようと職場近くの郵便局に持ち込んだ。ところが、現金化に1、2週間はかかるという。
旧郵政公社時代からの名残で、仕事がゆったりしているのかと思えばさにあらず。偽造されたものではないかなどを見極める必要があるため、どこかで検分をすると説明された。裏書きの住所についても、本人が住んでいるのかどうかを確認したのかもしれない。
以前はさほど国際郵便為替の換金に時間はかからなかったという。マネーロンダリング(資金洗浄)などに対する監視や規制が厳しくなる中で、金融機関も念入りに調べる必要がでてきたためだ。
結局、1週間ほどで換金できたものの、その間にドル・円相場が円高に振れた。手数料も合わせると米ドルから円に換えた時には、額面価格から千数百円目減りした。
親戚とは、米交流サイト大手フェイスブック(FB)のチャットサービス「メッセンジャー」でやりとりをしている。FBが実用化を目指す暗号資産(仮想通貨)「Libra(リブラ)」があれば、便利なことは確かだ。
(2019/8/6 05:00)