[ ICT ]
(2019/8/16 05:00)
【上海=時事】中国ニュースサイト、財新網が15日、業界筋の話として伝えたところによると、中国電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴(アリババ、浙江省杭州市)は越境ECの有力サイト、網易考拉(ネットイースコアラ)の買収に向け、親会社の網易に20億ドル(約2100億円)を提示したもようだ。全額現金で支払うという。アリババと網易はいずれもコメントを拒んでいる。
アリババは傘下に越境EC専門モール「天猫国際」を抱えており、網易考拉と事業が重複することから、買収後は双方を統合するとの見方が強まっている。実現すれば、業界内で圧倒的な競争力を持つ見通し。
4-6月期売上高は42%増 純利益は実質2%増
【上海=時事】中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴(アリババ)集団が15日発表した2019年4-6月期決算は、純利益が191億2200万元(約2887億円)と、前年同期比150%増加した。売上高は42%増の1149億2400万元。
ただ、比較対象となる前年同期は、系列金融会社のアント・フィナンシャルの時価総額が増資などで大きく膨らみ、5年ぶりに社員の持ち株評価を会計処理したことなどで、利益が大きく圧迫された。特殊要因を除くと、純利益の伸びは2%にとどまった。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は34%増の392億3800万元。
売上高を事業部門別にみると、ECなどの中核事業は44%増の995億4400万元と、引き続き好調。クラウドコンピューティングも66%増と、高い伸びを保った。一方、デジタルメディア・エンターテインメントは6%増にとどまった。
年間アクティブコンシューマー数は6億7400万人と、前年同期比3.1%(2000万人)増加。モバイルの月間アクティブユーザー数は7億5500万人と、4.7%(3400万人)拡大した。
(2019/8/16 05:00)