[ オピニオン ]
(2019/8/23 05:00)
直径1センチメートルほどの黒い球体が沈んだミルクティーを片手に、街を歩く人をいまだによく見かける。流行のサイクルが早いスイーツの中で、タピオカ人気は意外に長く続いている。
専門店の出店が加速しているだけでなく、外食チェーンもこぞってメニューに加えている。さらに都内では複数の店が集まる期間限定イベントが開催中だという。
タピオカの原料はキャッサバ芋のでんぷん。食用として菓子の原料や料理のとろみを付けるのに使われたり、織物の糊料(こりょう)として利用されたりしている。日本では第3次ブームと言われ、黒く着色した大粒のタピオカ入りミルクティーなどの飲料が人気になっている。
今後、定着するのか、単なるブームで終わってしまうのか気になるところではある。あまり記憶にないのだが、10年ほど前にもタピオカ飲料は、台湾から専門店が進出したことでブームになったと聞いた。案外しぶとく生き残るかもしれない。
遅ればせながら、先日ようやく、そのブームを体験してみた。太いストローで吸い込んだ黒い球体は、ほんのり甘く、もちもちとした食感がする。ただ、これを飲み物に入れる必然性があるのかと疑問に思うばかり。感性が鈍ってきたのかな。
(2019/8/23 05:00)