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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/9/6 11:30)
【フランクフルト=時事】ドイツ自動車部品大手ボッシュは5日、主にマイルドハイブリッド車(HV)に搭載される電圧48ボルト規格の電池で中国の車載電池大手CATL(寧徳時代新能源科技)と提携すると発表した。ボッシュが自社仕様の電池セルをCATLから仕入れ、電池モジュールやバッテリーパックに加工する。
欧州では新車の二酸化炭素(CO2)排出量を2021年までに走行距離1キロ当たり平均95グラムに圧縮し、30年までにはさらに37.5%の削減が義務付けられている。ドイツなどの欧州自動車メーカーはディーゼル車から電気自動車(EV)へのシフトを急ぐが、価格の問題や充電設備の不足などから急速なEV普及は見込めない状況だ。マイルドHVはトヨタ自動車など日本勢が強みを持つ高電圧HVと比べてコストが低く、構造も複雑でなく、排ガス規制の達成に向けて本格的なEV普及までをつなぐ重要な戦略となる。
加えて自動化・デジタル化の動きが加速するにつれて電装品の搭載が増え、車載電源の強化も急務となっている。ボッシュは25年までに中国と欧州を筆頭に世界の新車の約2割に48V電池が搭載されると予想し、電動車分野の売上高は10倍超の50億ユーロを見込む。
(2019/9/6 11:30)