- トップ
- 商社・流通・サービスニュース
- 記事詳細
[ 商社・流通・サービス ]
(2019/9/6 13:00)
シンガポールの配車サービス大手、グラブ・ホールディングスは向こう1年間で人工知能(AI)研究に1億5000万ドル(約160億円)を投資し、配車サービスのほか食品宅配、デジタル決済、デジタルコンテンツも手掛ける事業の拡大を加速させる計画だ。
東南アジアでの生活全般に関わるアプリでインドネシアの同業ゴジェックと覇権争いを繰り広げているグラブは、AIの活用と展開の今後の展望を初めて明らかにした。グラブの共同創業者の陳慧玲氏は、これまでにAIに投資してきた1億ドルに加えて新たに投資することにより、不正防止策と自然言語処理技術を改善すると述べた。
陳氏はシンガポールで開かれたハイテク会議「スーナー・ザン・ユー・シンク」でブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じ、「われわれは『AI装備』から『どこでもAI』へと移行したい」と語った。
陳氏はまた、成功している企業は解決しようとしてる問題に対応する「非常にローカライズされた素晴らしいプラットフォーム」を構築していると指摘。グラブが事業展開する「東南アジアの各国の言語への対応は非常に遅れている」ため、マイクロソフトと共に自然言語処理の改善に取り組み、各市場のユーザーに合った利用しやすいサービスにしたいと語った。(ブルームバーグ)
(2019/9/6 13:00)