(2019/9/11 23:30)
強度と軽量化が必要な部品での需要拡大が見込まれる
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一貫生産を構成する機械加工ラインを背景に立つ渡邉社長
サンブライトは、カメラの本体や鏡筒部品を主力に精密部品加工を手がける。素材から機械加工、表面処理、塗装までの一貫生産体制を強みに、低コストで高品質な製品を最短で受注から２日の納期で提供する。
２０１１年３月の東日本大震災により、福島県大熊町の本社が「帰還困難地域」に指定され一時休業を余儀なくされた。「私たちの再開を待ってくださるお客さまに一日でも早く製品を届けたい」との社員の思いから、同年１２月には移転先の会津河東工場で操業を再開した。
新工場では顧客ニーズに応えるマグネシウム合金の専用工場を整備した。マグネシウム合金はアルミニウム合金の約３分の２の比重で、実用金属の中では最軽量の金属。リサイクル性に優れ環境への負荷も少ない。カメラをはじめノートパソコン、自動車など、強度と軽量化が必要な部品での需要拡大が進む。
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カメラの鏡筒など多彩な精密加工部品を手掛ける
ただ、マグネシウムは加工時に出る切り屑が燃えやすいという課題があり、加工には細心の注意が必要だ。専用工場には防爆設備を整備し、すべての加工機に金属火災用の消火器を設置するなど万全の安全対策を実施した。渡邉忍社長は「マグネシウムの特性を生かし、ロボットやドローン、医療機器など新規分野への参入を目指す」としている。
渡邉社長は「お客さまが満足する製品づくりには、笑顔で仕事ができる職場環境が欠かせない」と強調。生産性の向上や優れた感性を持つ人財の育成に向けた、育成プログラムの整備や労働時間の適正化、生産設備の自動化などを推進し顧客満足度を高める、高付加価値な製品づくりにまい進する。
株式会社サンブライト
連載#04
所在地 福島県会津若松市河東町工業団地２－３
社長 渡邉 忍氏
設立 １９９１年（平成３年）
資本金 ３０００万円
社員数 １２５人
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(2019/9/11 23:30)
