(2019/9/19 05:00)
秋の気配が漂うと米国人が胸を躍らせる季節の到来だ。最も人気が高いスポーツはアメリカンフットボール。米国で単に「フットボール」といえばサッカーではなく、アメフトを指す。
金曜は高校、土曜は大学、日曜はプロ(NFL)の試合があり、木曜と月曜夜にも対戦が組まれるNFLなど注目戦は全米で中継される。熱狂は年始の大学王座決定戦、2月上旬のNFL「スーパーボウル」まで続く。
北米4大プロスポーツ、アメフト、野球、バスケットボール、アイスホッケーの中で、シーズン本番を迎えたNFLの人気はダントツ。シーズン中は米国中の老若男女が“おらが町”のチームに一喜一憂する。
なぜ、米国人はここまでアメフトに熱狂するのか。トランプ米大統領の掲げる「米国第一主義」のように、自国で生まれ発展したスポーツへの愛着があるからだろう。
トランプ大統領の発言やツイッターへの投稿が世界中を翻弄(ほんろう)している。アメフトの華は攻撃の司令塔、クオーターバックからのパスが決まって得点となるタッチダウン。ゴリゴリと押し込んで奪う得点もファンは評価する。華麗ではなく泥臭くても“前進”し続けて活路を開く戦術は、米国の外交政策にも通じるところがありそうだ。
(2019/9/19 05:00)