(2019/10/9 05:00)
ラグビーワールドカップ(W杯)は、強豪アイルランドに逆転勝ちするなど日本代表の快進撃で大いに盛り上がっている。この熱気にあおられ売れに売れているのがビールだ。海外のラグビーファンは消費量がすさまじいことで知られる。大会組織委員会は通常の4―5倍になると予測していたが、それ以上になりそうだ。
公式スポンサーのハイネケンのビールを製造するキリンビールは、当初9月の生産量を2・5倍と見込んでいたが、実際には3・5倍に上振れ。販売量も3・4倍と想定を上回った。
アサヒビール直営店の歌舞伎町店では、開幕した9月20日に前年同日比で3倍のビールを販売。サッポロライオンのダブリナーズ新宿店では20―23日までの連日、販売量が前週比3―5倍に跳ね上がった。
10月になりビール市場は、消費増税による需要の冷え込みが懸念される。そんな中でW杯が盛り上がり、さらに日本代表が悲願のベスト8進出を果たせば、増税の影響をはね返す救世主になるかもしれないと、関係者は期待を寄せているだろう。
景気や経済で暗いニュースが多い昨今。これだけ気持ちが明るくなるイベントは頼もしい限りだ。熱戦を繰り広げるラガーマンたちにエールを送りたい。
(2019/10/9 05:00)