(2019/10/14 05:00)
現代社会を動かす要素のひとつが「ワクワク感」。未知の楽しさや驚きへの期待感をいう。それが形になってきた。台風一過の幕張メッセ(千葉市美浜区)で、あす『シーテック』が開幕する。
“脱・家電見本市”を宣言し、社会課題の解決を提示する展示会への転換を志向したのが4年前。官民が推進する超スマート社会「ソサエティー5・0」の実現を軸に年々、姿を変えている。
前回、最も話題を集めたのは大手コンビニエンスストアの無人店舗。デモンストレーションはよく見かけるが、本当のランチパックを記者が自分のクレジットカードで決済して購入する体験は新鮮だった。
開催20周年となる今回は、駅と会場の間の公道で乗客を乗せた自律走行小型バスを実験する。大幅に拡充した基調講演にはファナックの稲葉善治会長、JTBの田川博己会長、広島県の湯崎英彦知事らが登壇。かつての「エレクトロニクスショー」とは趣が違う。
IoT(モノのインターネット)やサイバー・フィジカル・システム(CPS)などの概念を実際に見せる、本当の意味の“見本市”。それが「ワクワク感」を生むのだろう。きょうは恒例の「シーテックアワード」を発表する。会期は18日まで。
(2019/10/14 05:00)