(2019/11/18 05:00)
11月21日はボージョレ・ヌーボーの解禁日。毎年恒例のイベントだが、1980年代後半の大盛り上がりだった頃に比べるとずいぶん落ち着いた。それでもその年のワインの出来を味わう機会を楽しみにする愛好家は多い。
ボージョレ・ヌーボーはフランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地区で収穫した特定のブドウ品種を使った新酒。解禁日が11月第3木曜日と決まられており、時差の関係で日本でいち早く味わえる。
ただ、輸入量は2012年以降7年連続で減少する見込みで、ピーク時の半分以下だ。それでもワイン各社にとっては期待する秋のイベントだけに、市場の盛り上げに必死だ。ワンランク上のプレミアムタイプやスパークリング、ロゼなどバリエーションを拡充したりと工夫する。
一方、日本のワインも負けていない。山梨県のワイン産地が協力し11月3日を解禁日に新酒ワインを発売する「山梨ヌーボー」を展開している。国産のブドウ品種を使い、フレッシュでフルーティーな香りが人気という。
日本ワインのレベルも格段に向上し、海外からの旅行客もおみやげに日本産ワインを購入する量が増えている。秋の夜長、ボージョレと山梨のヌーボー対決を楽しむのも一興だ。
(2019/11/18 05:00)