(2020/2/6 05:00)
世界中で「コービー・ロス」が止まらない。米プロバスケットボール、NBAで歴代4位の通算得点記録を持つレイカーズの元選手、コービー・ブライアントさんが1月下旬、ヘリコプター墜落で死去した。
名前は、元NBA選手の父が神戸牛の味を気に入ったことで「KOBE(神戸)」と名付けたのが由来という。神戸市への表敬訪問や神戸大使への就任など、日本との縁も深い。
米国ではトランプ大統領も即座に弔意をツイッターに投稿。2日(日本時間3日)フロリダ州で開かれた全米プロアメリカンフットボール、NFLの頂点を決める「スーパーボウル」でも、試合前に選手、観客らは41歳で亡くなったコービーさんに黙とうをささげた。
米スポーツ界最大の祭典で、スターとはいえ種目の異なる選手を追悼するのは異例で、存在感の大きさがうかがえる。スポーツ界だけでなく米国はもとより、世界が不慮の死を遂げたコービーさんに寄り添っている。
スポーツでは国や人種の境界線がないことが改めて示された。一体感が必要になるのは、世界的リスクに対しても同じ。累計死者400人超と想像以上の拡大をみせる新型コロナウイルスによる感染症。世界各国が一致団結して対峙(たいじ)しなければ。
(2020/2/6 05:00)