(2020/4/16 05:00)
先が見えず通常業務が困難な時こそ、企業は努めて前向きな発想を持ちたい。在宅勤務が増えても、目先を変えれば、できることはけっこうある。むしろ次なる一手の「仕込み」が、新型コロナウイルス収束後の跳躍台になるかもしれない。
例えば全社をあげて禁煙運動に取り組んでみてはどうか。世界保健機関(WHO)は、喫煙が重症化リスクを高めると警鐘を鳴らす。タレントの志村けんさんのコロナ肺炎死も、喫煙歴が悪化を早めた可能性が指摘されている。
4月1日から改正健康増進法が全面施行され、原則、室内は禁煙になった。さらに5月31日は「世界禁煙デー」で、国も啓発活動に力を入れる。不要不急の外出自粛が求められる今こそ「健康経営」を前進させたい。
繁忙期では手がつかない顕彰制度に挑戦してみるのもいい。虎の子の新製品が受賞すれば、企業価値を高め、社内を明るく元気にできる。中小企業では受賞の成否が社運を分けることもある。
顕彰制度の審査を担当し「もったいない」事例を多く目にしてきた。独創性や市場性がありそうな製品でも応募書類が論旨明快でないと書類審査で選に漏れてしまう。精魂傾け書類を仕上げてみるのも、この時期ならではの過ごし方だろう。
(2020/4/16 05:00)