(2020/7/31 05:00)
子どもたちの姿を町中で見かけない。学校休業による学びの遅れを取り戻そうと、授業を続けている学校が多いのだろう。東京都の公立小・中学校は明日、8月1日からようやく夏休みに入る。
学校にもよるが、夏休みの宿題の定番である自由研究を課さないところも多いようだ。夏休み期間が2、3週間では時間不足ということか。自分でテーマを考え、創意工夫しながら取り組む機会がないのはもったいない。
祭りや花火大会は軒並み中止。田舎のおじいちゃん、おばあちゃん宅へ帰省するのもはばかられるから、楽しみなイベントを見つけるのも難しい。
新型コロナウイルス感染症の1日あたりの感染者数が1200人を超えた。感染者ゼロで踏ん張っていた岩手県でもついに発生し、すべての都道府県がコロナ禍を経験することとなった。東京から始まった感染拡大が日を追うごとに全国に広がっている。
国立成育医療研究センターは、コロナ禍で子どもたちも多くのストレスを抱えているとし、正しい情報に基づき「何が起こっているのかを家族で話し合うのが大切」と訴える。感染者の数ばかりを恐れるより、子どもの思いに耳を傾ける。そんな夏休みの過ごし方もある。
(2020/7/31 05:00)