(2020/8/13 05:00)
コロナ禍の特別な夏。ことしは地元で飲む機会はなさそうだと思っていたら、友人からビワの葉茶が届いた。江戸時代の暑気払いではやったのがビワの葉を使った漢方や茶。
一緒に暑気払いできない代わり、ということらしい。現代ではもっぱら、宴会でビールを飲むイメージが強い暑気払い。本来は身体を冷やす効果があるとされる飲み物や食べ物で、体内にたまった熱を取り除くことを言う。
ナスやトマト、きゅうりなど夏野菜は代表格。飲料でいえばビールやコーヒー、緑茶がこれにあたる。意識せず摂取しているものも多く、身体が自然と欲するものなのかもしれない。
暑気払いの時期は夏至から、暑さが和らぐ処暑までが目安。2020年の処暑は23日なので気がつけばあとわずか。ビワの葉茶を飲みながら、ふと思いつき効能をネットで調べたところ「肺を清める」との表記も。裏付けるデータは見つからず、なんとも真偽はつけがたい。
人は信じたいものを信じがち。大阪府知事会見を発端に、うがい薬が店頭から消えた。しかし、データが“見つからない”“足りない”ことで全否定するのもまた早計。なにごとも一喜一憂せず、情報を吟味して判断したいものだ。
(2020/8/13 05:00)