(2020/11/2 05:00)
新型コロナウイルスによる“3密回避”はさまざまな局面で企業活動を制約する。見えにくいもののひとつが監査役の業務。複数の著名企業の監査役に話をうかがう機会があった。
大企業の監査は内外の拠点に赴いて実情を調べる。しかしコロナ後は「なかなか現場に行けない」。国内なら内部監査部隊や監査法人と情報を共有して業務を代替するが、海外子会社は無理。「目で確認すべきところを性善説に頼らざるを得ない」のが実情という。
逆に「リモート監査に移行して効率化できた」という意見もあった。また「海外も含めて監査法人を一本化しておいたので、混乱した状況でもスムーズだった」という経験は、とても示唆的に思える。
業績悪化や各種の制約が続く中で「社員へのプレッシャーが高くなり、不正が起きやすくなることを懸念している」という声も。なるほど監査役らしい着眼点だと感心させられた。
現在の執務スタイルを聞くと「4月の緊急事態宣言以降、出社は数回だけ。あとは自宅で」とか、「9割は出社し、監査役室からリモートで監査している」などさまざまだ。同じ“3密回避”のニューノーマルでも、企業によって結構な差があるのが実情らしい。
(2020/11/2 05:00)
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