(2020/12/15 05:00)
ラグビー元日本代表で、トップリーグ(TL)ヤマハ発動機ジュビロに所属する五郎丸歩選手が2021年1月16日に開幕するシーズン限りでの引退を表明した。34歳。まだまだやれると思われる中での判断だ。
15年ワールドカップ(W杯)イングランド大会。五郎丸選手は優勝経験のある南アフリカ共和国を破った歴史的金星の立役者に。ゴールキックを蹴る前に両手を拝むように顔の前で合わせる精神統一の動作は、新語・流行語大賞候補にもなった。
W杯の躍進でラグビー人気は高まった。初のベスト8入りを果たした19年W杯日本大会での日本代表の活躍は記憶に新しい。ただ同大会では戦術面の勘案などで五郎丸選手の姿はなかった。
実績ある選手でも明日のポジションが確保されていないのはスポーツ競技の宿命。新型コロナウイルス感染症により前季TLは途中で中止に。その分21年シーズンへの期待は大きい。
人気は増したがコロナ禍で企業スポーツとしてのTLは収益面で厳しいシーズンになる。それでも五郎丸選手が日本ラグビーを一段階高みに引き上げた功績は色あせない。静岡県内で16日に記者会見するが、引退理由はどうあれ本人の決断を尊重したい。
(2020/12/15 05:00)
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