(2020/12/23 05:00)
審査員を務めた歌人の俵万智さんが選んだ最優秀作品は「医師奮診」(獅子奮迅)。連日、コロナと戦う医師や看護師ら医療従事者に対する心からの敬意と感謝が込められた秀作といえよう。
今年の世相を反映した「創作四字熟語」50編が発表された。住友生命保険が9月から10月にかけて募集したところ、2万2000あまりの作品が集まった。新語・流行語大賞30選の6割が新型コロナウイルス感染症関連だったように、全作品の半分強がコロナ関連だった。
感染対策として誰もがマスクをするようになった「全面口覆」、巣ごもり生活の一般化を詠んだ「巣居(そうい)工夫」、密閉を防ぐために行う「周囲換気」(注意喚起)、お祭りやイベントの多くが中止になった「多止祭催」もコロナ禍が生んだ作品だ。
コロナ以外では藤井聡太棋士が史上最年少で棋聖と王位の2冠を獲得した「王棋聖聡」(王位継承)、特別定額給付金を扱った「給十各家」(急転直下)、GoToトラベルを詠んだ「出発振興」も。
ポストコロナへの動きも一歩ずつ前進し「共菌共世」(共存共栄)で治療薬やワクチン開発が進む。みんなの思いは一日も早い「収束渇望」(就職活動)で一致している。
(2020/12/23 05:00)
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