(2021/2/19 05:00)
ある中小企業経営者から「IoT(モノのインターネット)やデジタル変革(DX)を紙面で見ない日はない。導入したいがどうすればいいか」と相談を受け、答えに窮してしまった。
全国の政令市で最も高齢化率が高い北九州市は、中小企業の人材難が深刻だ。若者の地域定着を急ぐが、製造業の生産性向上も急務と捉え、IoTを使った生産改善を進めている。
すでに生産性向上に関して独自の意向調査を行い、この結果を実施済みの大企業はA、意欲ありがBなど五つのグループに分けた。その上で意欲はあるがリソースがないBとCグループに対して、専門家派遣による改善提案のほか、省力化機器の開発・導入などを行った。
グループの業種は、製造業はもちろん、酒造会社や保育事業者も含まれる。各社人手不足という共通の課題に向き合いながら、産官連携で相互に改善策の提案や技術支援を行い、イノベーションの創出に取り組む。
成果は作業の監視や進捗(しんちょく)を「見える化」するツールの製品化につながった。すでに会員間で利用が始まっており、北九州市は今後、希望する市内企業に広く提供していくという。冒頭の経営者に朗報としてお知らせしよう。
(2021/2/19 05:00)
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