(2021/7/30 05:00)
日本人は、野球のように攻守の時間が分かれ、監督の采配がゲームを左右する競技には向くが、攻守が不規則に入れ替わるゴール型球技は得意でない。ミスター・ラグビーこと平尾誠二さんが講演でこう語っていた。
海外との体格差を埋めるには用意周到に準備し、組織力を最大化するしかない。選手は監督に指示された役割を果たせるよう日々鍛錬を重ねる。だがゴール型球技は、攻守の目まぐるしい入れ替わりに対応できる個人を育てなければ勝てない。
企業の競争力にも似たようなことが言えそうだ。与えられた役割をこなすだけの社員では成長は難しい。平尾さんの言葉を借りれば「自発的に想像力をもって行動する」人材を育てられるかがカギになる。
サッカー男子が東京五輪で快進撃を続ける。強豪フランスに圧勝し、予選リーグ3戦全勝で決勝トーナメントへ。『日の丸』を背負う重圧や緊張感は相当なものだろうが、大舞台でもひるまず実力を出し切る若手の活躍が光る。
「個人レベルでゲームを判断し、実行できる」。平尾さんが待望した新世代の逸材は、ソフトボールや柔道、卓球、競泳、体操、スケートボードでも躍動する。その頼もしさに感動と勇気をもらう。
(2021/7/30 05:00)
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