(2022/2/15 05:00)
将棋の藤井聡太竜王が王将戦七番勝負で渡辺明名人を4連勝で下し、史上最年少の19歳6カ月で王位、叡王、棋聖とともに五冠を達成した。タイトル戦は登場した7回すべてで勝利し、通算成績は25勝4敗。
全冠制覇に残るは三つ。次の大きな目標は将棋界最高の格式と伝統を誇る名人戦になるだろう。藤井竜王が最短で挑戦者になるのは2023年春。名人戦につながるのがプロ棋士の格付けを示すともいえる順位戦だ。
A級を筆頭にC級2組まで5階級で約1年間戦うリーグ戦を勝ち上がれば昇級する。プロ入り直後は原則C2で飛び級は不可。名人挑戦は最短でも5年かかる。
一方で名人9期を含むA級連続在籍29年の羽生善治九段がB級1組に降格した。3月のB1最終戦を控えて藤井竜王はA級入りまであと一歩。そうなると新旧第一人者の次期順位戦での対局はない。
タイトル獲得99期の羽生九段を“旧”と言うには気が引ける。51歳。会社員と同列は一時代を築いたレジェンドに失礼だが、サラリーマンならまだまだ働き盛り。棋王との二冠に後退した渡辺名人も37歳。藤井竜王の快挙に敬意を表しつつ各棋士が捲土重来(けんどちょうらい)を期すことこそが将棋界の活性化に結びつく。
(2022/2/15 05:00)
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